ご挨拶このページを印刷する - ご挨拶

令和3年 新年のご挨拶

小村伸朗院長

 皆様,新年あけましておめでとうございます。新春の訪れを心よりお慶び申し上げます。
 昨年は新型コロナ感染症一色の年でありました。地域医療支援病院としての立場,国立病院機構の一員としての役割を鑑みて,いち早く帰国者・接触者外来を立ち上げさせて頂きました。
 4月には、一病棟を新型コロナ感染症専用病棟として運営し始めました。ほぼ同時期に毎朝,新型コロナ感染症対策会議を開始致しました。また入院待ち,或いは経過観察処置となった感染者の方々はホテルへの一時待機の処置がとられましたが,その管理や運営のお手伝いもさせて頂きました。未知の感染症に立ち向かって頂いた職員の方々に心より御礼申し上げるとともに,敬服致します。埼玉県内で,いくつかのクラスターが発生していた折,細心の注意を払っていたつもりでしたが,11月に当院でクラスターが発生してしまいました。このことは患者さんや地域の皆様方に大変ご心配とご迷惑をおかけしました。この場を借りまして,改めて心よりお詫び申し上げます。幸い,院内感染症対策チームの初動が優れていたため,クラスター発生の当該病棟の入退院を一時的に停止することのみで,一般外来,当該病棟を除く入院,救急,手術などを継続することができました。ご支援頂きました狭山保健所の皆様方,国立病院機構本部の方々に厚く御礼申し上げます。そして狭山保健所様ならびに防衛医科大学校感染対策チームの方々に検証して頂いた結果,12月10日,無事収束宣言を出すことができました。新型コロナ感染症に罹患する可能性は誰もがありますが,病院診療に携わる者として,より気持ちを引き締めていきたいと考えております。新型コロナ感染症の収束はまだまだ先が見えておりません。ワクチン接種が今春にも始まると報道されておりますが,その工程表は明らかではありません。
 当院としましては,発熱外来と新型コロナ感染症病棟の運営を継続し,地域住民の皆様方が安心してお暮し頂けますよう努力していきたいと思います。しかしながらマスコミ等で報道されておりますように,診療に関わっている医療スタッフはゴールが見えないことも相まって疲弊してきております。彼女,彼らは最早,医療職としての‘責任感’のみでその職責を果たしてくれているように感じます。皆様方も医療現場の職員を是非とも温かい目で見守って頂きたいと思います。病院長としてのお願いとなります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、昨年は種々の会議がweb会議システムを利用して行われました。ZoomやTeamsなどのアプリを初めて使用した方々も多かったのではないでしょうか。わたしもその一人です。わたしはいまだに多くの医学会活動をしておりますが,これまでは対面方式の会議がすべてでした。不慣れなこともあり,対面会議のような熱い討論はなかなか難しいのも事実ですが,web会議で多くのことは代用でき非常に便利なツールです。今後,新しい生活様式への適応が求められる中,利便性の追求,コスト削減,あるいは労働時間短縮といった働き方改革などの観点からアフターコロナの時代となっても益々活用されていくのではないでしょうか。またリモートワーク,テレワークがどんどん推奨されました。軽井沢や北海道などで避暑を楽しみながら仕事をするワーケーションという造語もできました。その風景をテレビで幾度となく目の当たりにしました。患者さんを‘診る’,あるいは‘看る’という行為は人間の五感すべてが活用されるものです。世の中がいろいろと便利になっていく中で,ある意味われわれは旧態依然とした手法が医療には必要だと思います。患者さんの立場をよく理解し,寄り添った医療を行うよう今後も職員一同,努力していきたいと思います。ご支援のほど,何卒よろしくお願い申し上げます。

                        令和3年一月吉日
                        独立行政法人国立病院機構
                        西埼玉中央病院 院長 小 村 伸 朗

2020年新年のご挨拶

 みなさま、新年明けましておめでとうございます。初春のお慶びを謹んで申し上げます。
 昨年、5月1日ついに新元号 令和 がスタートしました。昨年のご挨拶で、新たなる元号は将来への希望へとつながるものになって欲しいと書きました。令和の出典は万葉集からで「初春の令月にして気淑く風やわらぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」作者は大伴旅人だそうです。わたしは和歌のことはよくわかりませんが、この歌からはなんとも言えない穏やかさ、やすらぎ、そして心地よさを感じます。手話表現で令和は「つぼみが開いて花がさくように指先をゆっくりと開く動き」に決まったそうです。そして手を前に押し出す動きには「未来へ進んでいく」いう意味が込められているそうです。まさに将来への希望を表しているのではないでしょうか。とても素敵な元号だと思います。
 さて、昨年はご存知のようにラグビー(闘球)ではワールドカップ2019で日本代表が見事ベスト8に入り、「ONE TEAM」が新語・流行語大賞にも選ばれました。日本対スコットランド戦の瞬間最高視聴率はなんと53.8%にも達したそうです。1989年から1991年まで全日本代表監督を務められたのは宿澤広朗氏です。30年前の1989年5月28日、秩父宮ラグビー場で、日本はスコットランドに初めて勝利します、スコアは28対24。ほとんどの人が日本の勝利を予想していなかった。この時の主将はあの平尾誠二氏です。宿澤氏の座右の銘は「努力は運を支配する」です。選手の皆さんは、言葉にはできない努力をされたと思います。わたくしの座右の銘は「天才ほど努力する」です。わたくしたちは決して努力することを惜しんではいけないと心から思っていますし、その先にはきっと良いことがあるはずです。
 またラグビー(闘球)以外でも、バドミントン(羽球)の桃田賢斗選手や奥原希美選手、さらには松永ペア、福廣ペアが大活躍し、卓球の張本智和選手や伊藤美誠選手、バスケットボール(籠球)の八村塁選手、ゴルフ(打球もしくは孔球)の渋野日向子選手、世界野球WBSCプレミア12での日本代表の優勝と、「球」のつくスポーツでの日本人の活躍がきわめて目立ちました。そしてたくさんの若い方々が躍動しました。わたくしたちも、日本人選手の皆さんにあやかって、「球」をうまく乗りこなし、様々なあら波に対応していきたいと考えています。そのためには、とくに若い職員の方々に頑張って頂きたいと願っております。いろいろなアイデアを出し合い、ブレインストーミングする。そしていろいろなことに積極的にチャレンジする。「〇〇はできない。」ではなく、「〇〇するにはどうしたら良いかを考える」。そのような組織作りを行っていきたいと考えています。
 わたしたち西埼玉中央病院の職員は一丸となり、患者さんとそのご家族が笑顔になって頂けるよう努力していく所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

                        2020年1月吉日
                        独立行政法人国立病院機構
                        西埼玉中央病院 院長 小 村 伸 朗

2019年新年のご挨拶

 みなさま、明けましておめでとうございます。初春のお慶びを謹んで申し上げます。
今年は平成最後の年です。2019年という大きな区切りとなる新しい一年がいよいよスタート致しました。
 毎年、師走の季節になりますと、その一年を振り返るということがどこでも行われると思います。会社であったり、学級であったり、個人であったりとその規模はさまざまですが、その一年を顧みて、称賛したり、あるいは反省したり、そして来年の目標をたてるという作業がなされると思います。皆さんもご存じだと思いますが『今年の漢字』が毎年12月中旬に発表されます。財団法人日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字を一般より公募し、もっとも応募数が多かった漢字を清水寺で森清範貫主が披露するものです。2018年の漢字は『災』でありました。地震、豪雨、台風、猛暑といった自然の脅威を卑近なものとして感じさせられました。2018年、西埼玉中央病院を表す漢字は『再』であったと思います。わたし個人としましては、4月より第10代院長を拝命し、西埼玉中央病院の一勤務医としても再スタートをきった年となりました。病院としては7月1日、ついに念願の新生児集中治療室(NICU)を約6年振りに再稼働することができました。また耐震改修整備工事に併せて病院正面玄関のリニューアル作業をしてまいりましたが、病院看板表示を新たに掲示し、ロータリーにもタワーサインを設置致しました。病院の顔である玄関がさわやかになった気がします。さらに手狭であった通院治療センターも移転・再編成し、少しでも患者さんが快適空間のもと治療を受けて頂くよう配慮しました。
 新たなる元号は将来への希望へとつながるものになって欲しいと思います。そして2019年の漢字は是非とも明るい話題となるものが選ばれて欲しいと願っております。当院としての課題は、NICUの運営を軌道にのせること、麻酔科診療の再構築、地域のニーズとして求められている泌尿器科、耳鼻科、整形外科などの医療体制の充実など山積しておりますが、わたしたち西埼玉中央病院の職員は一丸となり、患者さんが笑顔になって頂けるよう努力していく所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

                        2019年1月吉日
                        独立行政法人国立病院機構
                        西埼玉中央病院 院長 小 村 伸 朗

就任のご挨拶

 2018年4月1日付けをもちまして、独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院第10代の院長を拝命しました小村伸朗(おむらのぶお)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。わたしが当院に赴任したのは2014年7月1日のことで、統括診療部長として参りました。わたしの専門は外科、とくに消化器外科であり、“大学病院と同等の医療提供”と“自己完結型医療”を大きな目標として掲げました。当院に赴任前、東京慈恵会医科大学附属病院(新橋)消化管外科診療部長の職にあり、食道・胃・小腸・大腸・肛門などに関するさまざまな疾患に対し、最先端の医療を提供して参りました。特に腹腔鏡下手術はもっとも得意とするアプローチ法であり、低侵襲医療を実施してきました。この所沢の地におきましても、大学と同等の医療を提供したい、そして他施設に極力紹介することなく、この病院にかかられた患者さんの治療は当院にて完結することがわたしの目標であり願いです。幸い優れた医療技術を持つスタッフに恵まれ、また大学医局も全面的に支援をしてくれた結果、当院として初めて施行する術式をいくつも導入することができましたし、術後成績も満足行くレベルまで向上し、外科医療の底上げに貢献できたものと考えております。
 この度、院長職に就くにあたり、外科のみならずすべての診療科に目を配り、地域の皆様方に満足して頂ける医療を提供していくことがわたしの責務と考えており、その職務の重さを痛感しています。2012年7月からは埼玉県より地域医療支援病院として認可を頂いており、医療連携機関としてご登録頂いた病院・クリニックは200施設を超えております。近隣の先生方よりご紹介を頂いた患者さんに対し、的確な診断と適切な治療を遂行し、そして地域の先生方へ逆紹介していくスタイルが当院としての理想の形態です。患者さんに満足して頂けるような医療、心のこもった医療を提供していくことは当然の努力義務であり、その目標に向かって職員が一丸となって知恵をしぼり、精進していく必要があります。患者さんを幸せにしていくことがわれわれの願いでありますが、わたしを含めた職員も同じ一人間であり、様々なストレス環境下で生活しております。“職員の幸せなくして患者の幸せなし。”患者さんに良い医療を提供するためには、職員の幸福度を確実にアップさせていくことがきわめて重要と考えています。患者さんやご家族に笑顔になって頂くには、職員が笑顔で接することのできる職場環境そして家庭環境が必要です。このことは院長として心に留めておく必要があります。いろいろな意味合いでの働き方改革が求められることになります。‘人を動かす’ということは非常に難しいことです。しかし、このマネジメントなしに良い病院運営はできません。
 患者さんが当院で治療を受けて頂き、“この病院にかかって良かった”と感じて頂けるのであれば、医師として院長として望外の喜びであります。

                          独立行政法人国立病院機構
                          西埼玉中央病院 院長 小 村 伸 朗