ご挨拶
2026年 新年のご挨拶

みなさま、新年明けましておめでとうございます。初春のお慶びを謹んで申し上げます。
さて昨年は物価高に悩まされ続けた厳しい一年でありました。2025年の「今年の漢字」が公益財団法人日本漢字能力検定協会によって12月12日に発表され「熊」 に決定しましたが、「高」も「米」に続き第三位になりました。医師が選ぶ医学界今年の漢字は第一位が「赤」、第二位は「高」、以下「貧」、「減」、「苦」と続き、医療機関の経営が非常に厳しいものであったことを裏付ける形となりました。自治体が経営する公立病院事業全体の2024年度の経常収支は、過去最大となる3952億円の赤字、赤字となった病院の割合も83%と過去最大でした。当院が属する国立病院機構は全国に140の病院を運営しておりますが、やはり375億円の赤字であり84%にあたる118病院が赤字となりました。この影響を受け国立病院機構は2025年度のベアを見送る決定をし、物価高に悩む職員にとって非常につらい事態となりました。年間約3000台の救急車を応需し、ほぼ毎日と言っても過言でない小児二次救急体制をしき、地域医療支援病院として西部医療圏に日々貢献しようとしている職員方に大変申し訳なく思っています。2026年度診療報酬改定では本体部分が3.09%の引き上げとなることがほぼ決定し、うち賃上げ対応に1.7%を充当するようです。本引き上げは必ずしも十分な数値とは思えませんが、職員の生活を守るためにもベアは是非とも行って頂きたいと願っています。ただし一方でこのような状況にありながらも、黒字経営を維持している病院が一定数あることも事実です。当院も現在の問題点を抽出し、改善すべきところは積極的に対応していく必要があります。同時に経営の良い病院の見習うべき点を取り入れていくことも大切です。現在毎月、各診療部の部長とディスカッションする場を設け、意見交換を行っています。当院の経営、職場環境が良くなるよう努力していきます。
読売新聞の「時代の証言者」のコーナーで数学者の秋山仁氏が担当されていた時、米国の詩人・思想家であるラルフ・エマーソンの言葉を紹介されておられました。「幸せは香水のようなもの。人に振りかけると自分にもかかる」(Happiness is a perfume you cannot pour on others without getting a few drops on yourself.)。わたしたち西埼玉中央病院の職員は一丸となり、患者さんとそのご家族が笑顔になり、幸せになって頂けるよう努力していく所存です。そのことが私たちの幸せにつながると信じて…。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年1月吉日
独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院
病院長 小村 伸朗

