看護部
看護部の理念・方針
看護部理念
心のこもったあたたかい看護の提供を目指します
看護部基本方針
- 看護職としての倫理を遵守し、質の高い信頼される看護を提供する
- 専門職として看護の本質を追求し、継続的にキャリア開発に努める
- 病院の経営方針に基づき、看護職員として積極的に病院経営に参画する
- チーム医療の推進役としての責務を果たす
- 看護職が活き活きと働き続けることができる職場環境に努める
2023年度 看護部目標
専門職として倫理的視点を持ち、行動できる看護師になろう
1. 安心・安全で地域から信頼される「質の高い医療・看護」の提供
1) 高い倫理観を持ち、患者さんの尊厳を守り、温かい思いやりのある
看護を実践します
2) 新興感染症をはじめすべての感染症に対する、院内感染対策行動の徹底をします
3) 医療安全対策を周知します
(転倒転落の有害事象の低減・患者誤認、誤薬ゼロ)
4) 療養環境を整備して患者満足度の向上に努めます
5) 患者さんがその人らしい生活ができるよう、早期に入退院支援を行います
6) 多職種と連携を図り、チーム医療の推進に努めます
2. 病院経営への積極的な参画
1) 各部署の経営目標の達成を目指し、病院経営に貢献します
2) 部署間の連携強化を図り、効果的なベッドコントロールをします
3) 看護業務の効率化と生産性の向上を目指した業務改善を行います
3. 看護職として実践能力を高める教育、人材育成
1) 国立病院機構の看護職教育キャリアパス制度に則り、院内教育整備を行います
2) 看護管理職の管理実践能力の向上に向け、学習する環境整備をします
3) 専門職業人としてのキャリアビジョンを描き、看護実践能力の向上を目指して
キャリア開発を行います
4) 実践した看護を客観的に捉え、主体的に看護研究に取り組みます
4. 働きやすい職場環境の整備
1) 職員の身体的、精神的支援を行います
2) 働き方改革とワーク・ライフ・バランスを意識した業務遂行に取り組みます
(適正な時間外勤務管理、計画的な年次休暇の取得)
3) 柔軟な応援体制から安全な看護体制・勤務体制を構築します
4) 電子カルテ移行に向けて、効率的な看護記録システムを構築します
看護部院内教育
当院では、教育担当看護師長を配置し、専門職業人としての自覚を持ち、国立病院機構が担う医療を推進する看護実践能力を備えた看護師を育成します。「院内教育」、「能力開発プログラム」、「部署の教育計画」をリンクさせた段階的な教育プログラムとなっています。
e-ラーニングを導入し院内研修への活用と自己学習をサポートしています。
教育目的
すぐれた看護実践能力を発揮し、自己研鑽できる看護師を育成する。
看護部の教育理念
- 看護部の理念に基づき安全で質の高い看護サービスを提供できる看護職の育成を目指す。
- 個々の職員のニーズと目標を尊重し、専門職業人としての成長・発達ができるように支援する。
教育目標
- 専門職業人として、エビデンスに基づいた看護実践ができる。
- 組織および医療チームの一員としての役割を認識し、責任を果たせる。
- 看護の質の向上をめざした研究的態度を持つことができる。
- 教育施設としての役割を把握し、後輩・学生への適切な指導ができる。
教育体系
能力開発プログラムのねらいと教育内容の構造
国立病院機構の看護師に必要な6つの能力 | 教育内容の構造 | |
---|---|---|
Ⅰ 高度な専門的知識・技術を有し、主体的に実践できること |
状況に応じた看護 Art&theory/アセスメント |
1.ニーズの理解 ※(ニーズを理解する力) 2.患者・家族とのコミュニケーション、援助的関係 3.医療安全管理・院内感染対策 4.エビデンスに基づく看護実践 ※(ケアする) 5.看護記録 |
Ⅱ 高い倫理観に基づいた、質の高い看護が提供できること |
意思決定支援 caring/倫理 |
1.倫理的視点に基づく看護実践 2.意思決定の支援 ※(意思決定を支援する力) 3.患者の尊厳・患者の権利 4.看護職の説明責任 |
Ⅲ 多職種と協働し、看護の役割を発揮すること |
多職種協働 teamwork/役割遂行 |
1.看護チームの一員としての役割遂行 2.多職種との協働 3.地域連携、保健医療福祉サービスとの連携・協働 (1~3 ※まわりと協働する力) |
Ⅳ 病院経営に参画でき、看護マネジメントができること |
経営参画 coordinate/ケアの質 |
1.看護ケアの質評価、改善 2.医療動向とNHOが担う医療 3.目標達成に向けた行動 4.経営改善・業務改善(医療機器・看護用品管理・医薬品管理) 5.危機管理対策(医療安全管理体制・感染予防管理体制・個人情報の保護・災害対策) |
Ⅴ 後輩と共に学びあい、自律した看護職になること |
後輩支援 coaching/セルフコントロール |
1.キャリア形成 2.セルフコントロール・リフレクション 3.後輩育成(スタッフ支援・学生支援・自己学習力) |
Ⅵ 臨床看護研究ができる能力を有し、看護を創造すること |
研究的態度 create/リフレクション |
1.研究的態度(文献検索・看護研究) |
新人支援体制
西埼玉中央病院の新人看護師支援体制
名称 | 役割(条件) |
---|---|
教育担当者 | 教育におけるリーダー・調整役。 教育年間計画立案、実地指導者への助言や新人への指導、評価を行う。部署内の新人教育・2年目教育の進捗・調整など全体をみる。(レベルⅣ・Ⅴで看護師長が推薦するスタッフ) |
メンター | 新人看護師が、職場に早く適応し業務をスムーズに遂行できるように支援する。新人看護師の味方となり、よき相談相手となる。直接的な実地指導者として関わることはなく精神面の支援者的役割を果たす。 (3年目以上の看護師) |
実地指導者 (リーダー1~2名) |
教育担当者・メンター・2年目看護師・新人看護師以外の全スタッフ。新人看護職員に対して、基本的知識、技術、態度など臨床実践に関する指導や評価等を行う。 実地指導者の中から、リーダーとなるスタッフを決め全体を調整する。(実地指導者のリーダーは、レベルⅣ以上で1~2名、看護師長が推薦したスタッフ) |
新人ナースの1年間
新人看護師のマークについて
2023年度 西埼玉中央病院看護部 院内研修
コース | 研修名 | 研修方法 | 研修時期 |
---|---|---|---|
レベルⅠ | 看護技術演習 情報収集・内服与薬・移送・移乗 点滴静脈内注射・静脈血採血 褥瘡予防対策 | 講義・演習 | 4月 |
救急看護 | 講義・演習 | 5月 | |
静脈注射 | 講義 | 6月・9月 | |
3か月の振り返り |
講義 グループワーク |
6月 | |
フォローアップ |
OJT シャード―イング |
9月~12月 | |
退院支援を理解しよう | 講義 | 9月 | |
医療安全と事故防止 |
講義 グループワーク |
9月 | |
看護倫理 |
講義 グループワーク |
12月 | |
1年の振り返り | グループワーク | 2月 | |
レベルⅡ | メンバーシップ |
講義 グループワーク |
5月 |
看護過程の展開 |
講義 グループワーク |
6月 | |
退院支援に必要な知識 |
講義 グループワーク |
6月 | |
ケーススタディ |
講義 グループワーク |
7月 | |
看護倫理 |
講義 グループワーク |
10月 | |
退院支援Ⅱ |
講義 グループワーク |
11月 | |
レベルⅢ | リーダーシップ |
講義 グループワーク |
7月 |
意思決定支援研修Ⅰ | 講義 | 7月 | |
医療安全における問題分析 |
講義 グループワーク |
10月 | |
意思決定支援研修Ⅱ |
講義 グループワーク |
11月 | |
レベルⅣ | リーダーとして倫理的問題に向き合う |
講義 グループワーク |
7月 |
看護師としてのキャリアを考える |
講義 グループワーク |
10月 | |
レベルⅤ |
前期:看護管理 「概念化スキルを学ぶ」 |
講義 グループワーク |
12月 |
後期:看護管理 「看護サービスの品質を考える」 |
講義 OJT |
6月 | |
役割別 | 実地指導者リーダー研修 |
講義 グループワーク |
5月・12月 |
メンター研修 |
講義 グループワーク |
6月・11月 | |
教育担当者研修 |
講義 グループワーク |
7月 | |
メンター準備研修 (翌年度担当者) |
講義 グループワーク |
2月 | |
教育担当者・実地指導者準備研修 (翌年度担当者) |
講義 グループワーク |
2月 | |
実習指導者学習会 |
講義 グループワーク |
4・5・9・12・3月 | |
看護助手 |
清潔ケア (スキンケア) |
講義・演習 グループワーク |
9月 |
医療安全 (個人情報保護) |
講義 | 6月 | |
感染予防 | 講義 | 11月 | |
IVナース | 造影剤IVナース |
講義・演習 グループワーク |
6月 |
がん化学療法IVナース |
講義・演習 グループワーク |
11月 | |
看護専門 コース |
褥瘡管理 |
講義・演習 グループワーク |
5・7・9・11月 |
認知症看護 |
講義・演習 グループワーク |
6・8・10・12月 |