薬剤部
薬剤部のご紹介
我々薬剤部では、調剤業務に加え抗がん剤の混注調整、入院時の持参薬・服薬履歴チエック、病棟における薬剤管理指導業務、薬学部6年生実務実習指導、チーム医療ではがん化学療法、感染対策、褥瘡、栄養サポート、医療安全管理、疼痛緩和等、薬剤師が専門性を活かして取り組んでいます。
近年の薬物療法の進歩により、患者様個々の治療効果・副作用(薬物反応性)に大きな個人差が存在することが明らかにされ、治療効果向上のために個々の患者様に適した薬の種類の選択と投与量・投与方法の選択が重要視されています。 特に最近は医薬品の種類の多さに合わせ、医薬品相互作用も多くなっています。
薬剤部では、医療スタッフとの連携を密にして、有効域や使用条件、副作用も合わせて、安心・安全な医薬品と正確で迅速な情報を提供することを第一に考え、患者様の薬物療法が効果的に行われるよう努めています。
お薬は、患者の皆さまの治療にとって重要な役割を担っており、有効な治療効果を発揮するために、患者さん一人ひとりの状態に適した使用が必要となります。
薬剤師は、処方によるお薬の飲み合わせや注射薬の配合変化を調べたり、お薬の持つ作用や副作用及び使用方法を説明したり、副作用予防対策を検討したり、複雑化する薬物療法に対し、お薬を適正に使用していただくために多くの業務があります。
薬剤部では、調剤、化学療法に関する注射薬の調製、医薬品の情報管理、患者さんの薬剤管理指導、病棟でのチーム医療への参画や医療安全対策等を行うなかで、医薬品の適正な使用の確保に努めています。
お薬についてのご案内
薬剤部では、これから入院して治療を始めるに当たり、これまでどんなお薬を飲んでいたか、飲み合わせは大丈夫か、などを確認する為に患者さんが現在服用している全てのお薬の名称や効能を確認させて頂いております。
お薬手帳・お薬説明書を確認し、記録に取っています。
調べた内容は、より安全な治療を行う為の情報として役立てています。
入院される際、担当のスタッフに以下の物をお渡し下さい。
- 現在服用している全てのお薬
- お薬手帳 お薬説明書
お薬とは…
- 当院の外来で処方されているお薬
- 他の病院・医院で処方されているお薬
- 薬局で自分が購入したお薬・市販薬
お薬は、内服薬・点眼薬・貼り薬・塗り薬・吸入薬・注射薬・坐薬・経腸栄養薬など飲み薬に限らず、すべての形のお薬を含みます。
現在服用中の健康食品栄養補助食品(サプリメント)もあれば、お持ち下さい。
お薬の情報を早く的確に把握することは、入院後の治療をより適切に行う上でとても重要なことです。入院中に処方される薬剤との相互作用などを確認し、より安全な治療ができますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
お薬手帳はお持ちですか? お薬手帳について
お薬手帳ってなぁに?
「お薬手帳」は皆さんの健康を守る「手帳」です。
病院やクリニックのお薬は一人ひとりの病気に合わせて処方されています。
お薬手帳は、処方されたお薬の名前や飲む量、回数、飲み方などを記録し、携帯することでお薬をより安全で効果的に使っていただくことができます。
お薬手帳があれば…!
- 他の病院などでもらっているお薬や、今飲んでいるお薬との重複や飲み合わせをチェックすることができます。
- 病院での処置や治療の際は、飲んでいるお薬の情報が必要です。外出時に急な事故に遭った時など、この手帳を携帯することで、いつでも服用しているお薬の内容が分かり、医療機関による救命救急処置が円滑に行いやすくなります。
お薬手帳利用にあたっての注意事項
- お薬手帳は持ち歩きましょう
病院・クリニック・薬局へ行った時には、毎回医師・歯科医師・薬剤師にお薬手帳をお見せ下さい。
通院時はもちろん、外出時にも持ち歩くようにしましょう。 - お薬手帳に記録しましょう
病院・クリニックなどでお薬をもらった時、薬局でお薬を調剤してもらった時には、その内容をお薬手帳に記入してもらいましょう。
市販のお薬を買った場合や、サプリメントを服用している場合は、自分でその名前をお薬手帳に書いておきましょう。
お薬で副作用が出たことのある方は、そのことを記録しておきましょう。
普段お薬について分からないこと、困ったこと、気になったことなどをメモしておきましょう。 - お薬手帳を一冊にしましょう
複数の病院にかかっている場合でも、お薬手帳は一冊にしましょう。
別々の手帳を持っていると、必要なチェックが出来なくなります。一冊に続けて記録することによって効果を発揮します。
かかりつけ薬局の勧め
かかりつけ薬局とは?
病院・診療所でお薬が処方された時は、「私はこの薬局に持っていく!」と1つの薬局を自分の中で決めてみてください。これが「かかりつけ薬局」です。
かかりつけ薬局を決めておけば、他院を受診しお薬が処方された時に、現在服用中のお薬との相互作用はないか、同成分のお薬が出ていないかなどが薬歴(患者さんごとのお薬の記録)により、一目瞭然なので、相互作用の防止、過量投与の防止ができます。
院外処方せん受付FAXコーナーについて

院外処方せん受付FAXコーナーでは、患者の患者さんが外来で受診した後に、お薬をもらう保険調剤薬局に院外処方せんを無料でFAXしています。
こちらを利用されますと、患者さんが保険調剤薬局に着くまでの間にお薬の準備ができるので薬局での待ち時間短縮にもなります。
ぜひご利用ください。
薬剤部の業務紹介
調剤室
調剤室では、主に入院患者さんの内服・外用処方を調剤して交付しています。
お薬には、内服薬(錠剤、カプセル剤、散剤、水剤)や外用薬(吸入薬、軟膏・クリーム剤、坐薬、貼付剤、点眼・点鼻・点耳薬等)、自己注射剤(インスリン、インターフェロン等)と様々な種類があります。
お薬を患者さんに正しく服用し使用していただくため、処方せんの内容を鑑査し、調剤できるよう確認した後、メインコンピューターに処方内容を入力し、薬袋印字機や自動錠剤分包機、散薬監査システム散薬分包機を連動させて調剤を行なっています。
このようなシステムを利用することにより調剤における誤りを少しでも起こりにくくし正確なお薬ができるように努めています。
当科では、患者さんの薬袋やラベル、散薬分包紙に薬品名を印字して提供しておりますので、なかに入っているお薬が確認しやすくなっていると共に、お薬を袋から出してしまっても、薬袋等に印字されている薬の名前から飲み方や使い方が分かるようにしています。
もしお薬のことで分からないことや疑問がありましたら、窓口へ直接またはお電話でお気軽にお尋ねください。
注射室
医師の発行する注射処方せんに基づいて、患者さんごとに注射薬を取り揃え、病棟、外来に払出をおこなっています。

注射薬は、直接血管内などに入ることが多いので、間違いは許されません。処方せんどおりの正しい注射薬を払い出すことはもちろんですが、注射薬の処方量が 正しいか、また、注射薬同士の組み合わせが悪くないかなども確認を行っています。疑問が生じた場合、それが解消されないうちには、患者さんに使用すること はありません。

また、注射薬の保管管理は温度、光、使用期限などに注意する必要があります。保管管理が不十分であると患者さんに投与した際に、効果が十分発揮されないだけでなく、思わぬ副作用を招くこともあります。
患者さんが安全に注射薬の投与を受けられるように、365日、厳しくチェックを行っています。
薬剤管理指導業務

患者さまへの服薬指導の様子
薬剤師が入院されている患者さんのベッドサイドへお伺いし、お薬(内服薬や注射薬など)のお話をさせていただいております。お薬の名前、飲み方や使用上の注意だけでなく、お薬の効果、保管上の注意事項、副作用等必要な情報を提供するとともに、患者さんのお薬への疑問や不安に答えることでお薬を正しく理解し、安心して使用して頂けるようお手伝いします。
私たちは、プレアボイド報告を大切にしています。
なお、
関信地区国立病院薬剤師会の平成28年度プレアボイド施設報告件数において3位を受賞いたしました。
関信地区国立病院薬剤師会の平成29年度プレアボイド施設報告件数において6位を受賞いたしました。
プレアボイドとは
一般の方には馴染みのない言葉ですが、
プレアボイドとは、Prevent and avoid the adverse drug reaction(薬による有害事象を防止・回避する)という言葉を基にした造語です。
医薬品の供給と調剤という薬剤師の使命のうち、調剤の概念は処方監査と医薬品を調整に留まらず、服薬指導へと拡大しています。さらに医薬品の適正使用推進と医薬品を使用した患者の安全管理(副作用・相互作用回避)へと発展してきているため、プレアボイドの重要性が高まっています。
抗がん剤無菌調製

抗がん剤無菌調製の様子
当院では、院内で治療に使われる全ての注射薬抗がん剤を薬剤部にて薬剤師が調製しています。
注射薬抗がん剤はがん治療において重要な役割を担っています。
当院では院内のがん化学療法小委員会によって承認されたレジメン※に基づき、さらに抗がん剤使用届を確認し、患者さん個々の投与量・投与速度・投与方法等が適切であるかを複数の薬剤師が確認し、正確に調製し、患者さんが安全に治療が行えるよう努めています。
※レジメンとは?
抗がん剤や併用薬(補液、制吐剤など)の投与量、投与方法,投与間隔、投与期間を時系列で示した治療計画書のことです。
外来における薬剤師業務
抗がん剤治療を受ける患者さんに対して、レジメン説明や副作用確認・対策に貢献しています。なお、保険薬局との情報共有を目的に、おくすり手帳に使用している化学療法レジメンを記載しています。
婦人科手術を予定している患者さんの、服用しているお薬などを確認し、安全な手術に寄与しています。
臨床研究における患者さんの診療記録などの利用について
高齢者における転倒転落と処方薬の関連性について |
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倫理審査 | 承認番号 29-15 |
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研究課題名 | 高齢者における転倒転落と処方薬の関連性について |
研究の目的 | 転倒・転落した高齢患者さんの内服薬と患者さんの年齢やADL、認知機能などの背景を明らかにし、転倒の注意喚起をより向上させるためです。 |
対象となる患者さん | 80歳以上の転倒転落を経験した入院患者さん。 |
研究期間 | 2014年1月1日から2017年12月31日 |
使用させていただく診療データ |
年齢、性別、意識障害の有無、視覚障害の有無、聴覚障害の有無、精神障害の有無、認知症・健忘の有無、上肢障害の有無、下肢障害の有無、歩行障害の有無、床上安静の有無、睡眠中か否か、せん妄状態の有無、薬剤の影響の有無、麻酔中・前後か否か ポリファーマシー(処方薬5剤以上)の割合 ADL区分が1の割合 90歳以上の割合 以下の処方薬を服用している割合
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個人情報の取り扱いと倫理的事項 |
研究データは、患者さんを直接特定できる情報(お名前やカルテ番号など)を削除し匿名化しますので、当院のスタッフ以外が当院の患者さんを特定することはできません。 この研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その場合でも上記のとおり匿名化していますので、患者さんのプライバシーは守られます。 なお、この研究は、国の定めた指針に従い、当院の臨床研究倫理委員会の審査・承認を得て実施しています。 |
研究事務局 (情報管理責任者、 本研究全般の窓口) |
国立病院西埼玉中央病院 薬剤部 今井 芳 住所:〒359-1151 埼玉県所沢市若狭2-1671 電話:04-2948-1111 |
婦人科患者に対する周術期管理の一環として薬剤師の抗血栓薬などの休薬期間の提示の効果について |
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倫理審査 | 承認番号 29-14 |
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研究課題名 | 婦人科患者に対する周術期管理の一環として薬剤師の抗血栓薬などの休薬期間の提示の効果について |
研究の目的 | 休薬が必要な抗血栓薬などの使用現状を明らかにし、手術における安全性をより向上させるためです。 |
対象となる患者さん | 薬剤師外来において対応した、手術を予定している婦人科患者さん。 |
研究期間 | 2018年1月24日から2021年3月31日 |
使用させていただく診療データ |
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個人情報の取り扱いと倫理的事項 |
研究データは、患者さんを直接特定できる情報(お名前やカルテ番号など)を削除し匿名化しますので、当院のスタッフ以外が当院の患者さんを特定することはできません。 この研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その場合でも上記のとおり匿名化していますので、患者さんのプライバシーは守られます。 なお、この研究は、国の定めた指針に従い、当院の臨床研究倫理委員会の審査・承認を得て実施しています。 |
研究事務局 (情報管理責任者、 本研究全般の窓口) |
国立病院西埼玉中央病院 薬剤部 福田 哲也 住所:〒359-1151 埼玉県所沢市若狭2-1671 電話:04-2948-1111 |
炎症反応高値に対する抗菌薬投与の必要性に関する調査研究 |
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薬剤部の研修と薬学生への教育
学会参加
平成28年度において5学会9演題発表しました。
平成29年度も演題発表を予定しています。
研修会
薬剤部内で定期的に研修会を開催しています。
また地域薬剤師会との連携勉強会を開催しています。
☆西埼玉中央病院 薬薬連携会
平成30年度
開催日 | テーマ | 講師 |
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第1回 (H30.4.18) |
「消化器癌治療の現状」 | 外科副部長 佐々木 敏行 先生 |
第3回 (H30.9.20) |
知っておきたい最近の病院耳鼻科の処方意図 ~頭頸部がん、好酸球性副鼻腔炎など~ |
耳鼻咽喉科医長 溝上 大輔 先生 |
平成29年度
開催日 | テーマ | 講師 |
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第1回 (H29.3.9) |
「呼吸器内科から保険薬剤師に知ってほしいこと」 「採用薬品・採用レジメンについて」 |
呼吸器内科医長 濵元 陽一郎 先生 副薬剤部長 |
第2回 (H29.6.29) |
「小児科領域で喘息治療に求められていること」 | 小児科 飯倉 克人 先生 |
第3回 (H29.11.29) |
「心不全の病態と治療」 | 循環器科医長 木村 民蔵 先生 |
今後の薬薬連携会に対するアンケートの結果、医師の講演や薬薬連携の在り方について議論する内容を希望していた。また、多くの参加者は当院の化学療法レジメン共有を希望している現状が明らかになった。
薬学生への教育
私たちは、 自主的 Autonomy ・ 目的 Purpose ・ 成長 Mastery を実習生に求めています。
手とり足とりで私たちのやり方、考え方を強要することはしません。
私たちのコピーではなく、自らの価値観を尊重した薬剤師になっていくことが、大切だと考えており、将来的にライバルとなることを楽しみにしています。優秀で意欲的な人たちが自由に働くことが、世の中の多様性に対する懐の深さとなり、患者さんの辛い気持ちに寄り添えるのだと思います。
そして、私たちが最も大切にしていることは、患者さんを思いやる実習生が、傍観者にならず、楽しく学べる場を保ち続けていくことです。
患者さんを思いやる実習生とは、苦しんでいる患者さんに出会ったら、何の躊躇もなく患者さんに寄り添える人です。そこで、課題優先やカンファがある等、スケジュールとの天秤にかけるような実習生では、とても寂しく感じます。
患者さんを思いやる薬剤師は、同じ志の仲間を見つけていくため、その人は長期的に良い方向へ向かいます。私たちが、患者さんを思いやる薬剤師でなければ、良い医療に貢献することはできません。
患者さんを思いやる薬剤師を目指して実習に参加して下さい。
実習前にご覧ください。
西埼玉中央病院 薬学実務実習を終えて
2019年3期 T大学 Mさん
11週間ご指導頂きありがとうございました。TDMの設計や病院製剤の調製、チーム医療など臨床の現場でしかで実践できないことを体験させてもらい、大変充実した実習でした。実習の前は、病院での薬剤師と医師はもっと離れた存在だと考えていましたが、この病院では医師とディスカッション出来る機会が多く薬剤師という職業の重要性を改めて感じることが出来ました。これらの体験したことを活かし今後の学業にも励んでいきたいと思います。短い間でしたがありがとうございました。
2019年3期 K大学 Sさん
11週間もの長い期間にわたり、ご指導頂きありがとうございました。当初は、病院実習が始まることに不安を感じていましたが、月日が進むにつれて不安も消え、毎日新しい事に触れることのできる環境を謳歌している自分がいました。各種チーム医療のラウンドなどにも毎回参加させて頂き、医療従事者間の連携の重要性も学ぶことが出来ました。西埼玉中央病院でのこの11週間は、自分の人生において一つの大きな財産になったと思います。ご迷惑をかけたことも多々あったと思いますが、温かいご指導ありがとうございました。
2019年2期 T大学 Hさん
西埼玉中央病院で11週間実習を行うことができました。病院実習を通して様々な臨床上の問題に対して自身で考える場面が多くありました。西埼玉中央病院では早期から病棟に行くことができました。そこで患者さんの指導を体験し、治療上の様々な問題に対して自身で調べ、考えることができました。その内容に基づいて実際に処方提案を行うことで患者さんの治療設計に対しても介入することができました。この実習では毎日様々な問題や疑問が多くあるため、とても充実した実習期間を過ごすことができました。
2019年2期 Y大学 Hさん
11週間、西埼玉中央病院で実習させていただきました。実習早期から病棟に行かせていただき、多くの患者さんに関わることが出来ました。患者さんだけではなく多くの医療従事者の方とも関わり、提案・相談などを行うことが出来ました。ICT、AST、褥瘡、NSTなどに参加することで「チーム医療」体験させていただき他職種との連携の大切さを学ぶことが出来ました。患者さんとの接し方について悩んだりしましたが、先生方のご指導により多くのことを吸収できた実習になりました。実習で経験したこと・学んだことを今後に活かしていきたいと思います。
2019年2期 K大学 Tさん
西埼玉中央病院で11週間実習させていただきました。実習開始後すぐに病棟業務を体験させていただいて、多くの患者さんと関わることができました。薬局では体験できなかった疾患を多くみることができました。また医師・看護師とお話することができて薬剤師の役割を実感することができました。加えて、糖尿病教室や抄読会に参加したり、他の部門(検査科、栄養科、放射線科、リハビリテーション科)への見学を行い、とても貴重な経験をすることができました。この実習で学んだことを将来のために生かしていきたいと思います。長い間ありがとうございました。
2018年度3期 T大学 T.Kさん
11週間の中で様々な経験をさせていただきました。早期から病棟にいかせていただき、処方提案を30件もすることができました。CQでは論文やガイドラインなどを用いて自分の疑問を調べることで、様々な知識を身に付けることができました。各科のカンファレンス、回診、ICT、AST、抄読会などに参加させていただき、他職種との関わりも多くありました。
ひとつひとつ丁寧にご指導いただきありがとうございました。
2018年度3期 T大学 N.Kさん
11週間、西埼玉中央病院で実習させていただきました。実習の早い段階から病棟へ行かせていただいたおかげで患者さんに対してどのように接すれば良いか、薬学的観点からどう介入していくかを多く考える機会があり、大変勉強になりました。又、糖尿病教室や抄読会で発表させていただいた事で、今後の学校生活だけでなく、将来にも繋がるような経験ができました。今回経験した事を、今後に活かしていきたいと思います。
2017年度3期 M大学 S.Jさん
西埼玉中央病院で11週間実習をさせて頂きました。実習では、早い段階から病棟で患者さんを訪問し、薬歴の記入や医師への提案を行いました。また、抄読会やカンファレンス、緩和ケアチーム、ICTにも参加させて頂き、他職種と関わり、チーム医療の醍醐味を実際に経験することが出来ました。
薬剤部の先生方には、熱心で温かいご指導をして頂きました。患者さんとの接し方や薬剤師の役割など悩むことが多い実習でしたが、先生方のご指導により充実した実習を過ごすことが出来ました。この経験を今後の人生に活かしていきたいと思います。
2017年度3期 T大学 S.Sさん
11週間、西埼玉中央病院で実習をさせていただきました。病院実習を行う前は不安が大きかったのですが、薬剤師の先生方や他の医療従事者の方が優しく丁寧にご指導して下さったので、とても充実した実習になりました。また、3週目から病棟業務をやらせていただいて、実際に患者さんと接する機会が多く、そこから多くのことを学ぶことができました。また、糖尿病教室や論文抄読会で発表させて頂いたことで知識を定着させることにもつながりました。今回経験したことを、将来薬剤師として働く際に生かしたいと思います。お世話になりました。
2017年度2期 K大学 S.Nさん
11週間、西埼玉中央病院で実習させて頂きました。たくさんの患者さんと関わらせて頂き、患者さんとのコミュニケーションはもちろん、病院薬剤師としてどのように介入すべきかなど多くを学ぶことができました。また、論文抄読会、カンファレンスやラウンドにも参加し、医師や看護師の他職種の方とも関わり、少しでもチーム医療を経験することができて本当に充実した実習でした。先生方に教えていただいたこと、患者さんから学んだことを忘れずに今後に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
2017年度2期 T大学 Y.Yさん
西埼玉中央病院で11週間実習をさせて頂きました。実習では、カンファレンスや抄読会、緩和ケアチーム、ICT、褥瘡対策チームなど他職種の方々と関わる機会をたくさん頂けました。他職種の方々と患者さんの情報を共有したり、治療についての意見交換を行ったりする中で実践的にチーム医療を学ぶことができました。また早い段階から病棟に行かせて頂き、患者さんとの接し方や薬剤師としての関わり方を学ぶことができました。先生方の熱心であたたかいご指導のおかげで大変充実した実習となりました。この実習で学んだことを活かせるよう頑張りたいと思います。
2017年度2期 T大学 I.Dさん
西埼玉中央病院で11週間実習をさせて頂きました。この実習では早い段階から病棟に行き、患者と関わることで多くの事を学び事ができ、他の医療従事者と議論や情報共有などチーム医療を実際に体験することができました。この実習では自主性を大切にされており、特に学びたいことや時間の使い方を自分自身で考え行動して実りのある実習にすることができました。
この西埼玉中央病院では薬剤師の先生方の分かりやすいご指導により充実した実習を過ごすことが出来ました。ここでの経験を今後の人生に活かしていきたいです。
2017年度1期 T大学 I.Tさん
西埼玉中央病院で2.5か月間実習をさせていただきました。実習の早い段階から、病棟へ行かせて頂いたおかげで、患者さんに対してどんなふうに接していけばよいのか、薬学的に何を介入すべきかを多く考える機会があり、実践的に多くの事を学ぶことが出来ました。患者さんを追う環境を整えていただき、薬剤師の先生方のサポートもあり、無事に症例報告ができました。糖尿病教室では、実習生だけでやらせていただき、とても貴重な経験になりました。西埼玉中央病院では、積極的にいろいろなことをさせてもらえたのでとても感謝しております。ここでの経験を、今後の学びに生かしていきたいと思います。
2017年度1期 T大学 I.Sさん
西埼玉中央病院で2.5ヶ月実習を行いました。ここでは経験豊富な薬剤師の方々から直接学べるというとても恵まれた環境でした。日々カンファレンスや病棟で議論したことが次々と診療に反映されていき、よい結果が生まれた時にはさらに充実感が増していきました。チーム医療であるからこそのメリットがたくさん凝縮されています。
また薬剤師以外の診療スタッフにも大変恵まれており、顔の見える関係性から院内の連携も大変スムーズです。時に厳しく、時に温かく見守られ、薬剤師としてだけでなく、人としても成長できる、そんな貴重な環境が今も忘れられません。
2017年度1期 K大学 T.Sさん
とても充実した学びの多い11週間を、西埼玉中央病院で過ごさせていただきました。
薬剤師、医師、看護師、臨床検査技師、臨床工学技士の先生方のお力で、能動的に患者さんに関わり、薬物治療を考えていけました。
実際に患者さんに薬学的に介入しました。患者さんとの面談、検査値などから変化を追う環境も整えていただきました。座学とは異なり、患者さんの情報を得て、考え、そこから提案したことが目の前の患者さんに反映され、それをまた評価し、次を考えるという実践的な学びをさせていただきました。
病棟、カンファレンス、論文抄読会や通院治療センターで他職種の先生方と特に密に関わらせていただき、医療職のなかでの薬剤師を考えることができました。
この11週間の実習を今後の学びで大切にしていきます。
専門・認定薬剤師
認定団体 | 認定資格 | 人数 |
---|---|---|
日本病院薬剤師会 | 感染制御専門薬剤師 | 1 |
感染制御認定薬剤師 | 1 | |
日病薬病院薬学認定薬剤師 | 2 | |
日本糖尿病療養指導士認定機構 | 日本糖尿病療養指導士 | 2 |
日本臨床薬理学会 | 日本臨床薬理学会認定CRC | 1 |
日本化学療法学会 | 抗菌化学療法認定薬剤師 | 1 |
日本薬剤師研修センター | 認定実務実習指導薬剤師 | 2 |
漢方薬・生薬認定薬剤師 | 1 | |
研修センター認定薬剤師 | 5 | |
日本静脈経腸栄養学会 | NST専門療法士 | 1 |
埼玉県 | 埼玉県肝炎コーディネーター | 2 |
西埼玉中央病院 薬剤部 業績
Publications
- T.Fukuda, H.Watanabe, S.Ido, M.Shiragami: Contribution of antimicrobial stewardship programs to reduction of antimicrobial therapy costs in community hospital with 429 Beds --before-after comparative two-year trial in Japan. Journal of Pharmaceutical Policy and Practice. 2014, 7 : 10.
- 福田哲也, 櫻井祐人, 白神 誠 : 病院獲得型MRSA肺炎における腎障害予防のための薬剤師主導Vancomycin投与設計の費用効果分析. 日本医療マネジメント学会雑誌. 2014, 15 (2) : 96-101.
- 福田哲也 : 初心者のための中規模施設における抗菌薬使用量サーベイランス. INFECTION CONTROL. 2014, 23 (10) : 68-72.
- 福田哲也 : 抗菌薬適正使用に対するチーム医療および薬剤師業務の医療経済的評価に関する研究. 日本大学. 博士論文. 甲第4987号. 2015年3月25日.
- 武田由美, 森那美子, 坂木晴世, 福田哲也, 駒形奈央, 藤田烈, 網中眞由美, 西岡みどり : 末梢静脈カテーテル管理におけるイベント交換の費用最小化分析.日本環境感染学会誌. 2016, 31 (1) : 17-23.
- 田沼健太郎 : 患者QOLの向上に対する薬剤師の役割 : 医薬ジャーナル. 2017, 53 (6) : 147-153.
- 福田哲也 : 西埼玉中央病院における抗菌薬適正使用プログラムの実践 : 全国国立病院薬剤部科長協議会会誌. 2019, 79 : 57-60.
- A.Sako, S.Yoshida. Y.Yoshioka. N.kikuchi. H.Echizen : Comprehensive Attempts to Promulgate Patient-Controlled Analgesia (PCA) in Palliative Care : Fact-finding Study of Cancer Patients and Questionnaire Survey of Healthcare Professionals on Implementing PCA in Real-World Practice. Jan. J. Pharm. Palliat. Care Sci. 2018, 11 : 111-118.
- 大越千紘 : 小児薬物認定療法薬剤師としての取り組み : 薬事新報. 2019, 3078 : 21-24.
- 吉田誠也 : 国立病院機構西埼玉中央病院の現状 : 薬事新報. 2018, 3052 : 682-687.
- 福田哲也 : 西埼玉中央病院における抗菌薬適正使用プログラムの実践. 全国国立病院薬剤部科長協議会会誌 2018; 2019, 79 : 57-60.
Presentations
- 後藤友美子, 成宮学, 好川有希子, 佐藤正道 : 2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬の血糖変動についての検討 CGMを用いて : 第57回日本糖尿病学会年次学術集会 : 5. 2014.
- 武田由美, 森那美子, 坂木晴世, 福田哲也, 藤田烈, 網中眞由美, 西岡みどり : 「イベント交換」管理下における末梢静脈カテーテル留置期間に関連する因子の探索 : 第30回日本環境感染症学会 : 2. 2015.
- 武田由美, 森那美子, 坂木晴世, 福田哲也, 駒形奈央, 藤田烈, 網中眞由美, 西岡みどり : 末梢静脈カテーテルの刺し替え基準の変更に伴う経済効果: 第30回日本環境感染症学会 : 2. 2015.
- 福田哲也, 濵田大輔, 坂木晴世, 武田由美 : 中規模病院における血液培養の適正採取に向けた啓蒙活動の有用性に関する検討: 第30回日本環境感染症学会 : 2. 2015.
- 田沼健太郎, 福田哲也 : 末期がん患者の不安や倦怠感改善目的にミダゾラム少量持続投与した1例 : 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2015 : 3. 2015.
- 後藤友美子, 成宮学, 范揚文, 伊藤洋太, 好川有希子, 佐藤正道 : 多剤併用療法の2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の追加による外来CGMを用いた血糖変動の検討 : 第58回日本糖尿病学会年次学術集会 : 5. 2015.
- 後藤友美子, 佐藤正道, 好川有希子, 伊藤洋太, 范揚文, 成宮学 : SGLT2阻害薬の追加投与による血糖変動の検討 : 第69回国立病院機構総合医学会 : 10. 2016.
- 後藤友美子, 佐藤正道, 好川有希子, 成宮学 : BOT療養中にSGLT2阻害薬追加投与によって血糖が改善された2型糖尿病患者についての報告 : 第53回日本糖尿病学会関東甲信越地方会 : 1. 2016.
- 福田哲也, 田沼健太郎, 益子沙織, 大熊玲子, 藤田詩織, 瀬川誠, 二瀬大作 : 整形外科病棟における薬学的関与プロセスツール作成と有用性 : 医療薬学フォーラム 2016 : 6. 2016.
- 田沼健太郎, 福田哲也 : 外科病棟における薬学管理チェックリスト作成による薬学管理指導の向上 : 医療薬学フォーラム 2016 : 6. 2016.
- 藤田詩織, 福田哲也, 小野麻里子, 二瀬大作, 大木理次, 橋本浩一, 吉田誠也 : ハイケアユニットにおけるリアルタイムでの処方提案に使用するツール作成と臨床上の有用性について : 日本病院薬剤師会関東ブロック第46回学術大会 : 8. 2016.
- 小野麻里子, 後藤友美子, 吉田誠也, 成宮学 : グラルギンXRの臨床効果 : 第16回日本糖尿病情報学会年次学術集会 : 9. 2016.
- 福田哲也, 田沼健太郎, 益子沙織, 坂木晴世, 武田由美, 濱田大輔, 田村喜久子, 吉田誠也 : 感染制御チームと病棟薬剤師による血液培養複数セット採取啓発からDefinitive Therapy提案におけるプロセス構築の有用性 : 第26回医療薬学会年会 : 9. 2016.
- 田沼健太郎, 福田哲也, 藤田詩織, 吉田誠也 : 外科病棟薬学管理チェックリスト作成はプレアボイド報告数増加に寄与する : 第26回医療薬学会年会 : 9. 2016.
- 小野麻里子, 後藤友美子, 吉田誠也, 成宮学: 2型糖尿病患者におけるグラルギンXRの血糖変動に関する検討 : 第70回国立病院機構総合医学会 : 11. 2016.
- 吉田誠也 : 手書き処方施設における病棟業務加算取得に向けたシステム構築の試み: 第70回国立病院機構総合医学会 : 11. 2016.
- 田沼健太郎 :「血液培養推進と抗菌薬適正使用」について 国立病院機構平成28年度院内感染対策研修 : 1. 2017.
- 福田哲也 : 病院獲得型MRSA肺炎における腎障害予防のための薬剤師主導Vancomycin投与設計の費用効果分析 : 日本医療マネジメント学会第6回埼玉支部学術集会 : 3. 2017.
- 大熊玲子, 田沼健太郎, 福田哲也, 吉田誠也 : 薬学部実務実習生に対する病棟業務チェックリストを用いた教育の検討 : 医療薬学フォーラム2017 : 7. 2017.
- 田沼健太郎 : 外科病棟での薬剤師関わりと後継者育成(サクセッションプラン) : 第80回関信地区国立病院薬剤師会 : 9. 2017. 最優秀演題に選ばれました!
- 伊藤祥子, 益子沙織, 福田哲也, 吉田誠也 : 整形外科病棟入院患者の薬剤管理におけるツールを用いた効率化について : 第71回国立病院機構総合医学会 : 11. 2017.
- 福田哲也 : 地域病院におけるがん免疫チームの取り組み : 西武多摩地区RCCセミナー2018 : 6. 2018.
- 福田哲也 : 中規模地域病院で実践するAntimicrobial stewardship program チームマネジメントと評価 ; シンポジウム1. 薬剤耐性(AMR)対策と抗菌薬適正使用 : 日本病院薬剤師会関東ブロック第48回学術大会 : 8. 2018.
- 飯尾智, 福田哲也, 大越千紘, 加藤由起子, 藤田詩織, 大熊玲子, 伊藤祥子, 伊東伶子, 今井芳, 八代智子, 吉田誠也 : 300床規模病院における薬剤師外来の導入 : 第72回国立病院機構総合医学会 : 9. 2018.
- 福田哲也, 伊東伶子, 水越寛, 山下知子, 蓮見章太, 八代智子, 吉田誠也 : C反応性蛋白40mg/dL以上の非重症患者10症例における抗菌薬治療の有無と予後 : 第28回医療薬学会年会 : 11. 2018.
- 今井芳, 福田哲也, 大越千紘, 加藤由起子, 藤田詩織, 大熊玲子, 伊藤祥子, 野本友妃子, 八代智子, 吉田誠也 : 中規模病院80歳以上入院患者における転倒転落の身体的要因・治療薬の関連性 : 第28回医療薬学会年会 : 11. 2018.
- 飯尾 智, 福田哲也, 坂木晴世, 武田由美, 平林剛. 大腸癌化学療法患者におけるEdwardsiella tarda感染による菌血症の一例 : 第34回日本環境感染学会総会・学術集会 : 2.23,2019.
- 田中詩織, 福田哲也, 八代智子, 安藤まりな, 范楊文, 宮下久徳. 中規模病院における糖尿病治療薬に対するフォーミュラリー導入の有用性の検討 : 医療薬学フォーラム 2019 : 7.14, 2019.
- 今井芳、野本友紀子、福田哲也、宮下久徳. 中規模病院80 歳以上入院患者における転倒転落の身体的要因・治療薬について(第2 報)-1 年間後ろ向き調査 : 第29回医療薬学会年会 : 11.3, 2019.
- 伊東伶子、福田哲也、八代智子、宮下久徳、橋本浩一. アピキサバンを内服中の非弁膜性心房細動患者における年齢と出血の関係性 : 第29回医療薬学会年会 : 11.3, 2019.
- 伊藤祥子、福田哲也、大越千紘、加藤由起子、藤田詩織、大熊玲子、飯尾智、伊東伶子、今井芳、八代智子、宮下久徳. プレアボイド事例( 様式1 ) の報告件数の増加に向けた活動と結果について : 第73回国立病院機構総合医学会 : 11. 9. 2019.