放射線科このページを印刷する - 放射線科

放射線科概要

  • 放射線科専門医、診療放射線技師により、各診療科からの依頼に応える高度な画像提供、ならびに様々な疾患に対し、有意な画像診断を提供しています。
  • 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)から公表されているDRLs(診断参考レベル)を基に検査時のX線量を比較検討し、撮影条件を決定することにより、CT検査、血管造影検査等での医療被ばくの低減に努めています。
  • 地域医療機関との連携をとり、紹介検査にも対応しています。

X線撮影

  • X線を使って胸部や腹部、骨全般の撮影を行います。
  • フラットパネル(FPD)システムを導入しており、診断目的に応じて診断精度を向上させるデジタル処理を行うことにより、適切なX線画像を各診療科に提供しています。
  • 下肢全長撮影や、脊椎全長撮影を行うことができます。
  • 移動が困難な患者さんには、回診用X線装置(ポータブルX線装置)にて検査を行っています。

X線撮影装置(島津製作所社製) X線撮影装置(島津製作所社製)

ポータブルX線装置(島津製作所社製) ポータブルX線装置(島津製作所社製)

乳房撮影(Mammography)

  • 乳房専用X線撮影装置によるマンモグラフィを撮影します。
  • 乳腺に不安がある方は、まず外科外来を受診してください。
乳房X線装置 SIEMENS社製 MAMMOMAT 1000   正常例・疾患例
乳房X線装置 SIEMENS社製
MAMMOMAT 1000

骨密度検査

  • 骨塩定量測定装置は、HOLOGIC社製Horizon Wi型 を導入しています。
  • 当院のレポートは、日本人の標準データと比較した内容になっています。
  • 腰椎、大腿骨に加え、全身測定が可能で、体組成分析が行えます。
  • Trabecular Bone Score(TBS)解析ソフトウェアの導入により、骨微細構造を評価し、骨折リスクの予測に役立たせることができます。

骨塩定量測定装置  HOLOGIC社製 Horizon Wi型 HOLOGIC社製 Horizon Wi型
骨密度測定レポート
 骨密度測定レポート
TBSレポート
 TBSレポート

X線透視検査(X線TV検査)

  • フラットパネル(FPD)を搭載したX線TV装置を導入しています。
  • X線により、体内を透視して検査や治療を行います。
  • 主に、胃のバリウム検査や注腸検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、気管支鏡検査、膀胱造影、逆行性尿道造影などを行っています。

TOSHIBA社製 ZEXIRA TOSHIBA社製 ZEXIRA
胃のバリウム検査
胃のバリウム検査
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

CT(Computed Tomography)

  • 80列マルチスライスCT(MDCT)を導入しており、広範囲の撮影を短時間で行うことができます。
  • Deep Learning再構成というAI技術や、逐次近似再構成などにより、高画質の画像を少ないX線量で撮影することが可能です。
  • DRLs(診断参考レベル)を基に検査時のX線量を比較検討し、検査による被ばくを低減しております。(患者さんの体格に合わせてX線量を設定しています)
  • 心臓の冠動脈造影検査や、頭頸部、体部の血管等の様々な部位の3D画像を作成することが可能です。
  • 検査に要する時間は10分~20分程度です。

キヤノンメディカルシステムズ社製  Aquilion Prime SP / i Edition キヤノンメディカルシステムズ社製
Aquilion Prime SP / i Edition
CT体脂肪測定
CT体脂肪測定
仮想内視鏡
仮想内視鏡
CT Urography
CT Urography
心臓3D
心臓3D
腹部造影3D
腹部造影3D
 

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

  • MRI検査は、磁力と電波を利用した核磁気共鳴現象を基に、生体内部を画像化します。
  • 磁力を利用して行う検査のため、放射線被ばくがありません。
  • 造影剤を使用せずに、血管の画像を撮像することができます。(MRA画像)
  • 軟部組織、神経病変の描出に優れています。
  • 検査に要する時間は、概ね30分程度です。

Siemens社製 MAGNETOM Altea 1.5T
 Siemens社製 MAGNETOM Altea 1.5T
MRCP
MRCP
頸部MRA
頸部MRA
下肢MRA
下肢MRA
拡散強調画像(脳梗塞症例)
拡散強調画像(脳梗塞症例)
T2強調画像(腰椎ヘルニア症例)
T2強調画像(腰椎ヘルニア症例)
 

MRI検査を受けるにあたっての注意点

  • 心臓ペースメーカー、人工内耳等が体内にある方は、体内機器が停止または誤動作する危険性がありMRI検査はできません。
  • 安全性の確認できない体内金属がある方は、体内で異物が動く危険性があるためMRI検査はできません。
  • 歯科矯正がある場合は、施行した歯科医による検査の可否の確認(安全の確認)が必要です。検査前にご確認ください。
  • 金属製品(装飾品、入歯、カギ等)は、磁場による熱の発生や、装置に吸着してしまう危険性があるため、MRI室に持ち込めません。外せるものは、全て外していただきます。
  • 電子機器(携帯電話やスマートフォン、時計、補聴器等)、磁気カードやICカード等は、磁場により破損する場合があるため、MRI室に持ち込めません。
  • 冬の時期などに着る発熱素材の肌着(ヒートテック等)は、熱を発する場合があります。着ている場合は、検査時に検査着へ着替えていただきます。
  • マスカラやアイシャドウ等には鉄成分を含むものもあり、熱を帯びて火傷をおこす可能性があります。検査時はこれらをせず、うすいメイクのみにしてください。ネイルなども同様ですので、検査時はつけて来ないようにしてください。
  • コンタクトレンズをつけたまま検査はできません。特にカラーコンタクトレンズは発熱によって眼球に障害を与える可能性があり、非常に危険です。必ず外してから検査を受けてください。
  • 入れ墨や一部の貼付薬等は熱を持つ場合があり、熱傷を引き起こす場合や刺激などを感じることがあります。貼付薬は必ず外してください。

※体内に金属や機械等がある可能性のある方、MRI検査をできるか不安な方は必ず主治医もしくは、診療放射線技師に確認してください。

RI(核医学検査)

  • 核医学検査は、放射線(ガンマ線)を放出する放射性同位元素を、目的臓器に集積する様に標識した薬(放射性医薬品)を用いて行う検査です。
  • 少量の放射性医薬品を投与(注射)し、検査を行います。体内の放射線量は時間と共に減衰していきます。また、体外へは尿や便と共に排泄されます。人体に影響はありませんので安心して検査をお受けください。
  • 撮像時間は概ね30分程度ですが、検査によっては、放射性医薬品の投与から検査まで数時間、時間をおいてから行うものがあります。詳しくは担当者にお尋ねください。

SIEMENS社製 E-CAM SIEMENS社製 E-CAM
肺血流シンチグラフィ
肺血流シンチグラフィ
心筋シンチグラフィ
心筋シンチグラフィ
骨シンチグラフィ 正常例・疾患例
骨シンチグラフィ 正常例・疾患例
脳血流シンチグラフィ 正常例・疾患例
脳血流シンチグラフィ 正常例・疾患例

ANGIO(血管造影検査)

  • カテーテルという細い管を血管内に入れて造影剤を使用し、検査や治療を行います。
  • 心臓の冠動脈形成術(PCI)は、狭くなった冠動脈の血管を内側から拡げる治療です。患者さんの体への負担が少なく、当院で行っております。
  • 肝動脈塞栓療法は、肝臓がんに対し、がん細胞を栄養している血管を塞栓することで、選択的にがん細胞を壊死させる治療であり、当院で行っております。
  • 他、頸部血管などに対する血管造影検査等も、当院で行っております。

PHILIPS社製 Allura Xper FD20 PHILIPS社製 Allura Xper FD20
心臓カテーテル検査
心臓カテーテル検査
腹腔動脈造影
腹腔動脈造影

ESWL尿路結石破砕装置

  • 尿路等にできた結石に対し、開腹手術をすることなく、体外から衝撃波により破砕する治療を行います。
  • 治療時間は概ね1時間程度です。

スイス・ストルツ社製 モデュリス SLX-F2 (STORZ MEDICAL)装置 スイス・ストルツ社製 モデュリス SLX-F2
(STORZ MEDICAL)装置
破砕画像2 破砕画像1

スタッフ

古川 雅彦  
ふるかわ  まさひこ
(責任者)
地域医療連携支援部長
放射線診断部長
 
◎資格
 医学博士
 放射線診断専門医、
 第一種放射線取扱主任者
古川 珠見  
ふるかわ  たま
医長
 
◎資格
 放射線診断専門医